Microsoftアカウント。
過去からの経緯もあり、非常に混乱するアカウントとなっています。
そもそもブラウザ内で複数アカウントを用いてサインインすると挙動がおかしくなることも多く、正直「勘弁して･･･」な世界です。。
ここで、改めて整理しておきます。
なお、Microsoftの仕様が非常にコロコロと変わります。
あくまで当記事を作成した時点での情報となりますので、ご了承ください。
「個人アカウント」と「組織アカウント」
Microsoftアカウントは、2種類あります。
個人アカウント
Microsoft アカウントとも言われる、個人のアカウントです。
個人で自由に発行できます。
アカウントID ＝ メールアドレスですので、@gmail.com といった汎用メールアドレスで作成することが多いでしょう。
サブスクリプションサービスである Microsoft365 Personal プラン や Family プランは、この個人アカウントに紐づくサブスクリプションになります。
組織アカウント
「Microsoft365アカウント」「職場または学校」と言われるアカウントです。
Microsoftのアカウント管理基盤 Azure AD に「組織」という箱を作り、その配下に発行するアカウントとなります。
そのため、組織管理者がアカウントを発行しますので、個人で自由に作ることはできません。
「組織」自体は @xxx.onmicrosoft.com のようなドメインとなりますが、
組織で利用できるドメインを登録することで、@xxx.co.jp のようなアカウントも管理できるようになります。
組織で利用するのであれば、通常は@xxx.co.jp のような登録をしますね。
こうすることで、その所属組織のメールアドレス ＝ 組織アカウント として利用することができます。
Microsoft365の法人向けプランは、こちらの組織アカウントとして利用することになります。
混乱の原因
混乱する大きな原因は、個人アカウントとして会社のメールアドレスを使っているケースです。
現在は個別のドメイン(企業が使うドメイン、@xxx.co.jp のような)を使った個人アカウントは作れないらしいのですが、過去は自由に作れました。
そのため、個人アカウントID ＝ 会社のメールアドレス のケースがあります。
この場合、組織アカウントも同じメールアドレスとなります。
個人アカウントと組織アカウントでパスワードが異なる場合、
「サインインできない！」となるわけですね。
どのサービスにサインインするかでもさらなる混乱を招きます。
「個人」「職場または学校」と選択肢が出るケースもありますが、出ないケースもあります。
もはや、どちらのアカウントでサインインすればよいか理解できないでしょう。
組織のメールアドレスは、組織アカウントのみとする(個人アカウントは削除する)ことをオススメします。
※もちろん、個人アカウントを削除しても問題ない状態としてくださいね。
Teamsがさらにややこしくする
そして、輪をかけて混乱するのが、Teamsです。
Teamsのゲスト
Teamsには「ゲスト」という仕組みがあります。
組織でTeamsを使っている方から、先方の会社のTeamsにゲスト招待されるケースですね。
このゲストは、組織アカウントである必要があります。
では、ゲスト招待したメールアドレスが、組織アカウントとして存在していなかったらどうなるか･･･
実は、Microsoft365 Azure AD上に、組織アカウントとして勝手に作成されます。
つまり、あずかり知らぬところで、組織アカウントとしての登録がなされているわけです。
もちろん、パスワードも異なります。
(個人アカウントとの関係性は全くありません)
個人アカウントでもTeamsを使うことはできますので、さらに意味が分からなくなる可能性が高いですね。
(おまけ)ゲスト登録されたアカウントを自社で組織化したらどうなる？
では、勝手に組織アカウント化されたメールアドレス。
@xxx.co.jp だったとして、
これをその後「組織」を作って、配下に「@xxx.co.jp」をぶらさげるとどうなるか。
ゲストとして作られた組織アカウントが、そのまま自社の「組織」配下で管理することができます。
新たに組織アカウントが作られるわけではなく、いきなり配下にぶら下がってきます。
もちろん、パスワードもそのままです。
組織を作った時に、いきなりユーザとして存在するので、少しビックリします。笑
ということで、ゲスト用で組織アカウントを作成されてしまった場合でも、問題なく自社内に取り込むことが可能です。
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