【メルマガ】リモートワークの是非(2024年09月10日)

コロナ禍で一気に普及したリモートワーク。
コロナも落ち着いてきて、リモートワークの取り扱いも各社様々になってきました。

元Google CEOのエリック・シュミットも、リモートワークに否定的なトーンになりつつあります。

BUSINESS INSIDER JAPAN
元グーグルCEO、リモートワークへのこれまでの主張を撤回…しかし、多くのCEOが同じことを言っている グーグル前CEOのエリック・シュミットは以前、グーグルがAI競争で遅れをとっているのは在宅勤務ポリシーのせいだと発言していました。現在、彼はそれが失言だったと述べて...

今回のメルマガでは、リモートワークについて考えてみましょう。

リモートワークの問題のポイントは、何?

当然のお話として、業種・職種によってテレワークに向いている・向いていないがあります。

今回は、テレワークに向いているといわれるシステムエンジニア系(ITテック系)を対象に書き進めていきます。
(私もその一人ですが)

大きく2点、ポイントがあると考えています。

1点目は「生産性」に関してです。

通勤時間がなくなったり、ライフスタイルに柔軟に合わせられることで、時間あたりの質が上がるというものです。
しかし、上司が部下の状況を把握しづらい、新人が業務を覚えられない、といった声も耳にします。

もう1点は「創造的活動がどこまで効果的か」という点です。

単純な事務作業や個人活動であればよいのですが、
一緒に物事を発想して作り上げていく、といったチーム戦については、リモートベースではやりづらいケースも多いです。

テック系企業であっても、この創造的活動で成果が出せていないと感じるようになってきているようです。

テクノロジーがまだ到達していない

上述した問題点は、まずは現状のテクノロジーレベルの問題があると感じます。

やはり対面で行った方が、非言語コミュニケーション部分の情報量が多く、
これらは、高度なコンテキストが必要となる創造的活動に支障が出ていると思います。

高性能なVRゴーグルである「Apple Vision Pro」であっても
まだまだこうした部分をカバーできるレベルには達していないと感じます。
(もっとも、誰も持っていないので、コミュニケーションをとる以前の問題ですが・・・)

しかし、もしこれらについてテクノロジーがある程度解決できるとしたら・・・
テレワークはどうなるのでしょうか。

結局は、個人の問題になる

現状のリモートワークでもそうですが、
自分を制御してしっかりと勤務する人、
隙あらばサボる人、とはっきり分かれてきます。

当然、サボる人を雇いたいと思う会社はいないでしょう。

逆に、リモートワークの場合、
遠距離に住んでいるスーパーな人に仕事を頼むこともできる、
という利点があります。

リモートテクノロジーが進むと、
より「個人そのもの」のレベルが重要になる時代が来るのかもしれません。

現状の解は・・・?

一律出社、フルリモートは、
それはそれで乱暴な話かなとは思います。

実施する業務の内容に応じて
リモート、オフィスワークを使い分け、
生産性が最大限となるようにコントロールしていくのが
マネージャーの役割だと感じます。
(生産性を鑑みて、結果的に一律出社、フルリモートとなるのは良いと思いますが)

とは言え、リモートワークが長くなると緊張感も薄れ、
全体として生産性が下がっていることが
オフィス回帰の流れにつながっているのかもしれません。

これは、働いているそれぞれの人々の自業自得な面もあると思います。

リモートワークは善か悪か、ではなく、
業務を鑑みながら柔軟に対応していくのが
有るべき姿なのかなと思いますね。

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