いまや事業活動はITサービスを使わないと成り立ちませんが、
そのリスクについても認識しておく必要があります。
リスクは色々とありますが、
思わぬ方向から来ることもあります。
いきなり、大幅値上げ
利用料金が上がります、というのは
最近ではよく聞く話かもしれませんが、
当件はさらに発展した話です。
チームコミュニケーションツールのSlackが非営利団体に対し3000万円近い値上げを突然通告し大騒ぎに、猶予期間もわずか5日間と異常に短期間 >>>
非営利団体向けに特別価格で提供するようなケースがありますが、
そこで事件は起こったようです。
端的には
- 値上げします(5000ドル→200000ドル)
- 5日後までに50000ドルの支払いが必要
- 支払わない場合は過去データ含めて全部削除します
というものです。
もはやウイルス
これ、やってることはウイルスと同じです。
ランサムウェア(身代金ウイルス)は、
データを暗号化して使えなくし、
「元に戻して欲しければ金払え」という手法です。
本質的に、同じ事をされていると感じませんか?
もちろん、犯罪なのか、そうでないかの違いはありますが。
特に気にすべきケース
最後は和解して元通りになったようですが、
特に、特例を受けているようなケースで
こうしたリスクは考えておかねばならないでしょう。
- 上述のような、特例で使っているケース
- 無料プランで、正規プランで大きな金銭的インパクトがあるケース
(無料で利用しているユーザ数が多い場合が特にリスク) - 補助金などを活用して使っているケース
(補助金でまかなえていたものが、例えば利用料2倍になったら、その分まるまる負担になる)
リスク回避の上で大切なのが、やはり「データ」です。
ツールの切替はやろうと思えばできますが、
(過去)データを失うのは計り知れないダメージがあります。
クラウドにしかデータが無い、のではなく、
常日頃からバックアップして手元に保持しておくなど、
データの主権を完全に奪われないようにする工夫は必要だと感じます。
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