6/16に施行された、改正電気通信事業法。
その中のクッキー等規制(Cookie規制)に対して、対応はお済みでしょうか。
以下の解説が分かりやすいかもしれません。
クッキーって?
小麦やバターを混ぜて焼いたお菓子のことです。
というのはもちろんウソで、ブラウザを使った時に端末側に保存しておけるデータのことです。(Cookie)
元々、サイトを便利に使うために用意されたものです。
例えば、何度も訪問するサイトで、同じ内容を何度も入力するのは面倒ですよね。
そうしたユーザに応じた情報を端末側に保存しておいて、次回訪問時はその情報を使うことで楽しよう、ということです。
Cookieは比較的簡単に使えるということで、様々なことに活用されています。
場合によっては、そのサイトにログインしたよ、といった固有のIDを記録していたりします。
このような仕組みを活用したサービスの一つが、ネット広告です。
どのようなサイトを閲覧したかをCookieを通じて把握し、それに適した広告を出す。
関連性の高い広告を出すことで広告効果が高くなるため、広告利用者には大変好評でした。
ただ、利用者からすると、あまりに精度が高いために「何を閲覧したか覗き見られているようで気持ち悪い」というわけです。
EUをはじめに、Cookieを規制しようという動きがここ数年で高まっています。
そのうちの一つ、日本における規制が冒頭の改正電気通信事業法です。
何が規制されるの?
「電気通信事業法」という名称なので一般のサイト管理者やアプリ開発者は関係なさそうですが、そうではありません。
事業(ビジネス)をしており、他人の需要に応じて、サイトやアプリを通じてオンラインサービスを提供している場合は対象になる可能性があります。
他人の需要、とは、例えば、他社の商品を自社ECサイトで販売するようなケースのようです。
その他、利用者の意思によらず、利用者に関する情報を第三者に送信する場合も該当するようです。
(Google Analyticsなども該当)
いわゆるオウンドメディアやブログ等で集客を行っている場合も対象となる可能性があるそうです。
正直、何が対象になるのか分かりづらいです・・・
何をすればよい?
そうしたケースに該当する場合は、「公表」「通知」「オプトアウト」「同意」のいずれかの対応を行う必要があります。
一般的には、サイト内にある「プライバシーポリシー」に第三者に送信するようなサービスを公表しているはずですので、実はキチンと対応していれば問題はないと思われます。
対象かどうかが分かりづらいため、とりあえず公表しておけば安全かと思います。
アプリの場合はリリースが必要になりますので、多少手間かと思いますが・・・
なお、このCookie規制に関しては、現時点では罰金はないようです。
※法律家による見解ではないため、当情報における責任は弊社は一切負いません。
世界的にはCookieやトラッキングに関する話題は少なくなった感がありますが、様々な利便性や経済圏(広告など)も出来上がっている今、プライバシーとのバランスは難しいですね・・・
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