新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)について、取り組みに関する総括報告書が先日公開されました。
新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)の取組に関する総括報告書 >>>
私自身が現場を知っているわけではありませんが、ざっと拝見してみました。
総括報告書
こうした報告書がキチンと提示されるのは、とてもよいことですね。
今後、似たような対応をする際に、一般的に入手できる公開情報として使うことができますし、振り返ること自体、重要なことですよね。
報告書の最後に「まとめ(P50〜)」がありますので、その部分だけでもご一読されるとよいのかなと思います。
所感
今振り返ると色々と言いたいことはあるかと思いますが、よく作り上げたなぁというのがひとまずの所感です。
- 世界的なパンデミック状況での勤務形態
- AppleやGoogleの(同時に構築されていた)仕様に振り回されながら構築
- おそらく、しっかりと業務設計をするような時間も体制もない中での仕様策定
- 強烈なプライバシー保護への要対策・要説明
- 何故か、やたらと高いアプリへの期待値
(稼働したかどうかはさておき)4,000万ダウンロードは、かなりの数だと感じます。
ここだけは、ちょっと・・・
報告書の中で「コストパフォーマンスが高かった」という記述があります。
〜以下、引用〜
他国と比較するとコストパフォーマンスが良かったのではないか。
イギリスはリリース後に作り直しが発生し、ドイツは30億円をかけていた。
日本は4億円でこれだけの結果を出した。
〜引用ここまで〜
各種ファクトが分からないので何とも評価しづらいですが・・・
- 結果的に運用が機能していないのに、コスパが良いと言われても?
(やるべき設計をやっていないだけでは?) - COCOAの当初、ボランティアの有志で構築していましたよね?
設計、開発、運用、体制等の内容比較があって、それらをうまくマネジメントできたのでコスパがよかった、ならまだ分かりますが・・・
必要なことが足りていない、適切なコスト支払をしていない、といったことが真の理由であれば、それこそ猛省すべき点になると感じます。
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