ChatGPTの話題を聞かない日はないくらい、色々と盛り上がっています。
ChatGPTのリリースは2022/11/30。
まだ約半年ですが、弊社においても様々な面で活用を開始しています。
便利な半面、不安になるのは「将来のこと」だと思います。(仕事がなくなるのでは・・・?)
今回のメルマガでは、ChatGPTを使って感じたことを共有します。
(あくまで、私見です。)
ChatGPTの仕組み
まず、ChatGPTの仕組みを簡単に。
「生成AI」と呼ばれるジャンルのAIです。
超ザックリ言うと・・・
まず、膨大なデータ(Webページや文献など)を元に言語モデルを作ります。
そして、その言語モデルを使って(新しい)文章を作成するというわけです。
その処理内容ですが、基本的には「この文字(単語)の次にくる可能性の高い文字(単語)はこれだ」と処理しているだけです。
例えば、「信号」という文字が来ると、「赤」「青」「黄」といった文字と関連性が高いですよね。
そうした関連性を元に、どの組み合わせが一番可能性が高いかを計算し、「信号は赤だ」といった文章を出力しているわけです。
つまり、Chatのように受け答えしているように見えますが、本当に知能を持って考えているわけではありません。
過去データを元に組み合わせを考え、文章を繋げて言っているだけにすぎないのです。
ただ、この内容の妥当感が相当向上したことで「使えるサービス」となったのです。
蛇足ですが、こうした仕組みを考えると、いわゆるシンギュラリティ(AIが、さらに賢いAIを勝手に作っていくという技術的特異点)にはまだまだ達していないと考えています。
※2045年と予測されていますので、元々まだまだ先ですが。
失われる仕事
こうした生成AIは、すごいスピードで進化するでしょう。
例えば、画像といったコンテンツ。
人間が作成するとしても、何かしら過去の情報(知見)を使いつつ作っていることがほとんどです。
このような「データ(サンプル)が大量にある」「唯一無二のアウトプットでなくてもよい」ような成果物の場合、AIですませることがほとんどになるでしょう。
例えば、当メルマガのアイキャッチにはフリーの画像を活用していますが、フリーの画像はどなたかが作成してくれたものです。
しかし「その画像でなければならない」といったものではなく、なんとなく本文内容のイメージに即した画像があればなんでもOKです。
むしろ「こんな感じの画像を作って」と言って出てくるのであれば、探す手間もなくなります。
今まで自動化できなさそうであった領域も、徐々にAIに代替されていくでしょう。
では、代替される・されないという違い、こうした本質はどこにあるのでしょうか。
これからも必要となる「コア」な点
今後、必要とされる「コア」なものは何なのか。
この先に向けて、やるべきことは何なのか。
そんなヒントになれば幸いです。
※もっと様々な観点はあるのですが、あえて大きく2つに集約しました。
人間が判断することに価値があること
ビジネスをしていて、どのように判断すればよいか迷うことは多々あるかと思います。
ChatGPTに聞くと、それらしき答えは返ってきます。
ある程度、根拠もありそうです。
しかし、「AIがこう言ったから」で決断する、とはなかなかならないでしょう。
そうした時は、専門家に相談したりするでしょう。
ここでポイントになるのは「この人がそう言うなら」です。
唯一無二の答えがないものは、特にこうした要素が色濃く残るでしょう。
逆に言うと「この人が・・・」となるためにはどうしたらよいか、ということです。
これは、経験と信用だと思います。
日々の積み重ねが、より大きなウェイトを占めるようになると考えています。
個人レベルのブランディング。
および組織レベルのブランディングが、より大切になるのではないでしょうか。
物理的な世界は、物理的な解決が必要
AIが難しい領域。それは、物理世界です。
例えば、家を建てることはAIにはできません。
重機をAIで制御すればよいのでは、という考え方はありますが、重機の数は世の中に限りがあります。
つまり、同時に大量の対応を行うことはできないのです。
人間は重機の代わりにはなれませんが、相対的に、人間の肉体労働力の価値が上がる気がします。
(農業といった一次産業もそうですね)
極端な言い方をすると
- 「人がやった」ということ自体に意味があるもの
- 思いっきり人間のパワーが必要なもの
が、今後も必要とされ続けるものではないでしょうか。
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