生成AIが台頭し始めて、著作権というものがより難しい局面になってきたと感じます。
今回は生成AIのお話ではありませんが、そもそも、そうした著作権侵害を助長しないように、Google検索においてはインデックスから削除する取り組みが行われています。
実際、相当な件数を削除しているようです。
DMAC(デジタルミレニアム著作権法)
アメリカで試行されているデジタルミレニアム著作権法。
著作権者から権利侵害の訴えを受けたインターネットサービスプロバイダは、それに該当するコンテンツを削除することが求められるというものです。
Googleも対応しており、2022年までの情報が公開されています。
対象のURLは、Google検索家結果からの削除等を行っているとのこと。
1日平均 約300万件、2022年は6億8000万件を対処したようです。
人間が判断できる数ではないのですが、この妥当性ってどう実施しているのでしょうか・・・
また、このレポートの中でGoogleは良いことを言っていると感じました。
– 以下、翻訳引用 –
20年以上にわたり、私たちは『満たされていない消費者の需要が著作権侵害の主な要因である』ということを観察してきました。
正規の供給によって需要が満たされない場合、ユーザーは海賊版コンテンツを求めることになります。
だからこそ、著作権侵害と戦う最善の方法の1つは、より優れた、より便利で、正当な代替手段を提供することです。
今後の著作権侵害対策戦略としては、合法的なコンテンツの入手可能性が鍵となっています。
– 引用ここまで –
内容の判断は誰が行うべきなのか?
もちろん違法なコンテンツに対しては対処すべきですが、本質的に、こうした内容の判断を1企業が行っている現状には問題があるように感じます。
明らかに違法と判断できるものはあると思いますが、どうしても微妙なものも出てきます。
SNSでも度々問題になりますが、コンテンツの検閲をどこまで許すか。
司法がすべきか。それだと言論統制になるのではないか。1企業に判断させるのはおかしいのではないか。
この先、どんどんAIが判断する世界にもなってくると思います。
いつのまにか、非が無くても(誤って)あなたの存在がネット上から消されてしまうかもしれません。
検索に出てこなければ存在しないのと同義
2019年の書籍ですが、興味深い内容の書籍をご紹介します。
書籍の内容とは少し話はそれますが、ネットへの過度な依存だけでは危険であり、リアルでのつながりがより重要になる時代が来ていると感じます。
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