【メルマガ】EUのデジタル市場法は、世界からの集金システムか?(2023年09月26日)

欧州連合(EU)のDMA:デジタル市場法における、独占的なデジタルプラットフォームである「ゲートキーパー」6社が発表されました。

米Alphabet、米Amazon、米Apple、中国ByteDance、米Meta、米Microsoftとのこと。
(米・中しかない・・・)

ITmedia NEWS
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目的の気持ちは分かるのですが、色々な罠がありそうな感もあります。

DMA:デジタル市場法とは

日本の公正取引委員会においても、コメントがなされています。

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かいつまんで(やや屈折して)言うと「デジタル市場でプラットフォーマーとして寡占化した企業は何でもできてしまうので、規制をかけることで市場を守りましょう」というものになります。

GDPRもそうですが、EUのデジタル関連の法律はワールドワイドにかかってくることもあるので、何かと考えさせられますね・・・

日本で言うと、取引透明化法あたりでしょうか。

https://gloria.cool/blog/mm-20210413-torihiki-tomei/

DMAの罰則は?

結構強烈で、違反した企業の全世界売上高の最大10%まで罰金を科すことができるようです。
プラットフォーマーの利益率は高いですが、それでも売上の最大10%というのはかなりのインパクトですね。
※連続して違反した場合は、最大20%の罰金だそう・・・

10%に満たない業種だと、赤字になる勢いです・・・

また、これ肝が「全世界売上高の」という部分だと感じています。

つまり、日本やアメリカ、中国などでの売上=その国民が支払ったお金が、EUに吸い上げられるということです。
DMAで守りたい対象はEU。
これだけ見ると「?」に見えます・・・

ゲートキーパーが守るべきこと

行っていけないことは以下のような点のようです。

株式会社Acompany | データクリー...
デジタル市場法(DMA)の影響力とは?GDPRとの違いを解説  はじめにビッグテック規制の声は年々強まっている。そんな中、EUでビッグテック規制のための法律「デジタル市場法(DMA)」が合意された。2023年に施行される予定だが、早...

〜以下、引用〜

  • ゲートキーパーが提供するサービスや製品を、ゲートキーパーのプラットフォーム上で第三者が提供する同様のサービスや製品よりもランキングで有利に扱うこと
  • 消費者がプラットフォーム外のビジネスとリンクすることを妨げること
  • ユーザーが希望すれば、プリインストールされたソフトウェアやアプリをアンインストールできるようにすること
  • ターゲット広告の目的で、有効な同意を得ることなく、ゲートキーパーのコア・プラットフォーム・サービス外でエンドユーザーを追跡すること

〜引用ここまで〜

上から、Amazon、Twitter(X)、Apple/Google/Microsoft、Facebook、みたいな感じでしょうか。
こうなってくると、プラットフォーマーがその関連事業をしてはいけない、みたいな感じにもなってきそうな気がしますね・・・

日本における事業として直接的な影響は少なそうですが、トレンドとしては抑えておきたいですね。
ゲートキーパーに限らず、やらない方がよいような観点だとは感じます。

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