様々なセキュリティ上の問題、使い勝手の問題を抱えながらも、なくなっては困るメール。
そんなメールアドレスが突如なくなったとしたら・・・
そうした恐ろしいことが、やはり現実に起こりえます。
メールサービスの終了
プライバシーに配慮した暗号化電子メールサービスのSkiffが、
メールサービスの終了をアナウンスしました。
要するに、
xxx@skiff.com
のようなメールアドレスを使っていた場合、世の中から消えてしまうということです。
例えば、このアドレスを利用して各種他のサービス(AppleIDなど)に使っていた場合、
メールアドレスの切替を怠るとかなり大変なことになりますね・・・
なお、Skiffは200万人ほどは利用者がいるようです。
メールアドレスはセキュリティの要(になってしまっている)
サービスのアカウントID。
パスワードリセット。
二要素認証。
そのようなセキュリティ用途としても、メールが使われているのは皆様ご認識の通りでしょう。
場合によっては、メールアドレスの変更ができないようなサービスもあります。
各種サービスに依存しすぎないというのは
サービス利用をしていく上での一つの賢い方法ですが、
メールアドレスがなくなるというのはあまり想定していないケースではないでしょうか。
例えば、@gmail.com がなくなる!と言われたら、背筋が凍るのではないでしょうか。
どう自衛していく?
「メールアドレス」の文字列自体(xxx@xxx.com など)と、「メールサービス」を分けて考えましょう。
今回のSkiffは双方がなくなるというお話ですね。
守るべきは「メールアドレス」です。
これが無くなる、変わってしまうことで、相当面倒なことになります。
「メールサービス」が無くなっても、他サービスで同じメールアドレスを使うことは可能ですので、手間ではありますがなんとかなるでしょう。
となると、使うべき「メールアドレス」は、独自ドメインのアドレスを持つのが一番安全でしょう。
上述の @skiff.com は、サービスが提供しているドメインです。
@gmail.com も、Googleが提供しているドメインです。
他にも、インターネットプロバイダが提供するようなドメインや、携帯キャリアのドメインも同様です。
これらは、ドメイン主(=サービス提供者)によって、メールアドレスの運命が左右されてしまいます。
逆に、自身でドメインを取得し、そのドメイン配下のメールアドレスを使うことで、ランニングコストはかかるものの、自身が破棄しない限り永遠にそのメールアドレスを使うことができます。
弊社の場合、 professionals.eye@gloria.cool のようなアドレスですね。
弊社はGoogle Workspaceのメールサービスを利用していますが、
もしGoogleがサービスをやめる、としても、Microsoft Exchangeなどに移行すればよいわけです。
究極は、自社でメールサービスを起動すればよいわけです。
(昨今のSPAM対策などより、自社メールサービスのランニングコストが爆上がりしていますのでオススメしませんが)
(今回のメールアドレスのように)大きな影響があるサービスについては、先々を考えていくことが大切ですね。
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