市場の独占。
独占禁止法が存在するくらいなので、独占による影響は言わずもがなでしょう。
しかし、今、独占による弊害が露骨に起きています。
VMware問題
VMwareって何?
と思われる方がほとんどかと思います。
しかし、クラウドを提供するための基幹技術とも言える部位で、大きな問題が発生しています。
VMwareは「仮想化」技術といわれる部分で大きなシェアを占めており、
「場所貸し」をするクラウドサービスとしては、必須の技術となります。
こうした仮想化用のソフトウェアが大規模な値上げとなりました。
(ライセンスによっては、10倍以上だとか)
クラウド事業者側で吸収できないレベルとなり、
利用者への料金に反映し始めているという状況です。
サービス利用料の値上げが続くが
クラウドサービスに始まるシステム関係の利用料は、
昨今値上げに見舞われています。
- 電気代高騰によるコストアップ
- エンジニア単価の高騰によるコストアップ
- 円安による影響
これらは、ある意味「致し方ない」とも言えますが、
本件は少し性質が違うと感じます。
VMwareは米ブロードコムに買収されたのですが、
それに伴い、利用料を大きく上げてきました。
既存利用者へのあまりにも乱暴な値上げ、
その契約までのスケジュール感。
もはや、独占の旨味を吸うだけ吸って
その先はどうでもよい、みたいなスタンスでしょう。
ITにおける独占は、大きなインパクト
これらのインパクトが大きいのは、ITという特性もあります。
根本には「違う製品に切り換えるためのコストが大きい」という点です。
違う仮想化ソフトが皆無なわけではないですが、
それらの製品に乗せ換えようとすると
全面的に仕組みを作り替えるようなものです。
そして、すぐに対応できるものではありません。
そうなると、まずは契約延長をせざるを得ない・・・という状態になるというわけです。
特定の何かに依存しすぎない、ということは
ビジネスにおいて重要な観点だなと感じます・・・
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