先日、衆議院選挙がありましたが、
多少話題になったのが「ネット投票」です。
今回のメルマガでは、ネット投票について考えてみましょう。
最大の問題は・・・
まず、実現の最大の壁。
それは、「選挙の仕組みに不正がないか誰でも確認できること」の難易度が高いためです。
以下で話題になっていますが、私もそう思います。
極論、デジタルは悪意を持つ人間がいかようにでも操作できてしまうため、
不正時のインパクトが
全てをひっくり返すくらいのものとなります。
現状の投票所だと、無数にありますし、
さまざまな監視の目がありますので
全てを欺くことはなかなか難しいでしょう。
なぜネットで実施したいのか?
ネット投票したい理由は何か。
その本質を考えることで、ある程度、目的を達成する方法はあると思います。
ここで理由を全て挙げることはしませんが、
例えば、「投票の利便性の向上」は狙いとしてあるでしょう。
ネットで投票できれば、手軽にできるので利便性は向上します。
では、ネットを使わずに利便性を向上するにはどうしたらよいか。
※以下は発想の1つなので、実現しましょうという話ではありません。
問題も山積みでしょう。
例えば、投票所に行くのではなく、家に投票所が来るというのはどうでしょうか。
票を回収(その場で記入)しに来るイメージですね。
不正が入りこむ余地がたくさんありそうですが、
そこは何かしらのテクノロジーを活用し、不正が発生しにくいようにすればよいのです。
そこまでせずとも、車で回る古紙回収のような、
家のすぐ前で投票できるような形にしてもよいのではないでしょうか。
本質は大切
正しい選挙は、民主主義の根幹です。
幸い、日本ではまだこの点は守られていると感じます。
この本質を損なわないように、
より良くしていくにはどうしたらよいか。
それは考えていくべきです。
現状、ネット投票の実現はかなりハードルが高いと感じます。
まさに、不正がないことを証明するのは
デジタル技術だけの問題ではないためです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)でもそうですが、
なんでもデジタル化がよいわけではありません。
本当に大切にしないといけない本質が何で、
それを踏まえて、何をよくしていくのか。
よくよく考えていく必要がありますね。
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