【メルマガ】インターネットのこの先(2025年05月20日)

私がインターネットに触れ始めたのは、
Windows95がブームとなった
1995年くらいだと思います。

それから30年。
「自由だった」インターネットは、様々な問題をはらんできています。

今回のメルマガでは、インターネットのこの先を考えてみます。

今のインターネットの大きな問題

インターネットに
どの年齢から触れていたかによって、
感覚は大きく違うかもしれません。

現在のインターネットは、
「プラットフォーマー」に完全に支配されている世界と言えるでしょう。

例えば、ソーシャルメディア系は
完全にプラットフォーマーの支配下です。

そこは、本質的な「情報」の価値ではなく、
いかにマネタイズ(主として広告料)につながるかによって
コントロールされています。

ソーシャルメディアに限らず、
各種インターネットサービスも同様です。

サイト検索であっても、GoogleのSEOに支配されているといって過言ではないでしょう。

もちろん、法に反することはアウトです。
しかし、インターネットを自由に活用できる、という世界からは
ほど遠くなってきていると感じます。

この先、求められるのは・・・

WWWを発明したことで知られるティム・バーナーズ・リー氏は、
こうした状況を「ソーシャルメディアの壁」と呼んでいます。

ティム・バーナーズ=リーが「ソーシャルメディアの壁を壊そう」と提唱、ウェブの発明者が「ChatGPTやDeepSeekの進化形」と呼ぶ新しいインターネットの在り方とは? >>>

ここではソーシャルメディアの話をしていますが、
プラットフォーマーによる「囲い込み」は大きな問題になってきています。

そして、元々のインターネットにあったデジタル主権。
これが失われています。

大変な労力を使って投稿したSNS。
アカウントがBANされたら、全てを失います。
これは、デジタル主権が自分にない、ということを意味します。


ちなみに、現在もデジタル主権が自分にあると私が考えているものは、
Webサイトと電子メール、そしてドメインでしょう。

Webサイトは構築の仕方によりますが、
WordPress等のプラットフォーム提供型のサービスでなければ、
たとえ今の環境(サーバ等)で稼働させられなくなったとしても
極論、手元のPCでインターネットに公開することもできます。

メールも同様です。
自分でメールサーバを立てれば、
今まで同様のメールアドレスを使い続けることができます。

信頼を積み重ねる際に、
どの仕組みを使うかの判断は非常に重要です。

デジタル主権のもう一つの問題

そして、権利に話がおよぶと、
もう一つ、デジタルならではの問題がでてきます。

それは、簡単にコピーできてしまうという点です。

つまり、作成主が誰か?という主権を証明するのが難しい、ということです。

以下、筆者が投資家なので
ポジショントーク的なところはあると思いますが、
非常に興味深い考察がなされています。

書籍:Read Write Own シリコンバレートップクラスVCが語るインターネットの次の激戦区 >>>

簡単に言うと、
ブロックチェーンネットワークを使えば
恣意的な意図を入れこむことができず、
仕組みとしてそれが本物かどうかを証明できる、
というものです。

不正アクセスの事件はあれど、
ビットコイン自体が通貨として機能できているのは
仕組みで信用を保てているためですね。

すべてのデジタル(コンテンツ)について
主権の所在を証明する必要はないとは思いますが、
このような仕組み間違いなく必要となるでしょう。

インターネットの無法地帯に、規律が生まれるか

インターネットは、
その黎明期の頃のようになんでもOKな場所では
なくなってきています。

政治、金融、そして軍事。
生きていく上でも大きな影響を与えるインフラとなっています。

そのような環境に必要なのは、
現実世界と同様に、規律(法律、ルール、責任等)ではないでしょうか。

インターネットは、それらをテクノロジーで実現すべき場所だと思います。

この先、インターネットがどのように変わっていくか。

よりよい方向に向かうよう、
私もまずは良識のある使い方を続けていこうと思います。

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