【メルマガ】証券業界から始まるセキュリティ強化(2025年09月02日)

今年、多発している証券口座の不正アクセス。

不正アクセスされ、主に相場操縦に使われていると思われます。
(例えば、たくさんの”買い”注文を出すと、
売り手からすると高く売れるので、その分利益になります)

SPAMメールなどの数を見るに、
いまだに口座を乗っ取ろうという動きが多そうです。

証券口座のセキュリティ強化

証券口座をお持ちの方はご存じかと思いますが、
ログインや売買に関して、かなりの手間が増えているかと思います。

メールを使った二段階認証、
特定の電話番号にコールしての認証、
スマホの認証(顔認証や指紋認証等)を活用した認証、など。

しかも、仕組みが変わることも多いため、
私自身、「あれ?」と混乱するほどです。

しかし急ぎ導入されていくこれらの仕組みが
どこまでセキュリティ強化につながっているかは
難しいところです。

もちろん、ID・PWのみの認証よりは強固ですが、
たとえばフィッシングに対して耐性が強いわけではありません。

ついに金融機関もパスキーに?

どのような方式でも完璧なセキュリティというのは難しいですが、
その中でも、「パスキー」は期待されている技術です。

《パスワードレス広がる突破口になるか》証券口座乗っ取り「日証協新ガイドライン」フィッシングに耐性のある認証とは…本命のパスキーに課題も >>>

パス「ワード」ではなく、パス「キー」。
つまり、言葉で認証するのではなく、鍵で認証するのです。

鍵を端末に保存し、IDとその鍵でログインするイメージです。
また、認証時に鍵自体をネットワークに流すわけではないので、
ネットワークを盗聴しても使えません。

さらに、サーバ側に端末側と同じ鍵があるわけではないので、
サーバ側の鍵が漏洩しても、ログインすることはできません。
(パスワードが流出した場合、ログインできるリスクが高いです)

こうした仕組みから、パスワードよりもセキュリティが高いです。


なお、パスキー自体は目新しい技術ではなく、
Apple、Google、Microsoftなどの
ビッグテックのアカウントログインにも使えますし、
セキュリティ高めのサービスなども対応しています。

しかし、はっきりいって
設定の仕方にクセがあり、
やや敷居が高いというのが普及の壁になっています。
※ここでは詳しくは解説しません。

証券口座でパスキーが
一般導入されることを期待したいところです。

証券業界の根幹をゆるがす状況なのだと感じます。
(相場操縦は公正な取引が実現できなくなる癌ですからね・・・)

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