【メルマガ】ITサービスを使うリスク(2025年09月30日)

いまや事業活動はITサービスを使わないと成り立ちませんが、
そのリスクについても認識しておく必要があります。

リスクは色々とありますが、
思わぬ方向から来ることもあります。

いきなり、大幅値上げ

利用料金が上がります、というのは
最近ではよく聞く話かもしれませんが、
当件はさらに発展した話です。

チームコミュニケーションツールのSlackが非営利団体に対し3000万円近い値上げを突然通告し大騒ぎに、猶予期間もわずか5日間と異常に短期間 >>>

非営利団体向けに特別価格で提供するようなケースがありますが、
そこで事件は起こったようです。

端的には

  • 値上げします(5000ドル→200000ドル)
  • 5日後までに50000ドルの支払いが必要
  • 支払わない場合は過去データ含めて全部削除します

というものです。

もはやウイルス

これ、やってることはウイルスと同じです。

ランサムウェア(身代金ウイルス)は、
データを暗号化して使えなくし、
「元に戻して欲しければ金払え」という手法です。

本質的に、同じ事をされていると感じませんか?
もちろん、犯罪なのか、そうでないかの違いはありますが。

特に気にすべきケース

最後は和解して元通りになったようですが、
特に、特例を受けているようなケースで
こうしたリスクは考えておかねばならないでしょう。

  • 上述のような、特例で使っているケース
  • 無料プランで、正規プランで大きな金銭的インパクトがあるケース
    (無料で利用しているユーザ数が多い場合が特にリスク)
  • 補助金などを活用して使っているケース
    (補助金でまかなえていたものが、例えば利用料2倍になったら、その分まるまる負担になる)

リスク回避の上で大切なのが、やはり「データ」です。
ツールの切替はやろうと思えばできますが、
(過去)データを失うのは計り知れないダメージがあります。

クラウドにしかデータが無い、のではなく、
常日頃からバックアップして手元に保持しておくなど、
データの主権を完全に奪われないようにする工夫は必要だと感じます。

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