ネットを使っていると、
いたるところでパスワードの設定が求められます。
その内容に色々とルールが設けられていますが、
そうした「ガイドライン」的なものは
時代とともに変わります。
先日、改訂がありました。
パスワードのルール?
ここで言うパスワードのルールとは、
・8文字以上
・半角英数字記号を混在させること
・定期的にパスワードを変更すること
などのことです。
システム・サービスによってルールがマチマチで、
「記号使えないのかい!」みたいな
イラッとすることもありますよね。
NISTのガイドラインが改定
NISTとは、米国国立標準技術研究所のことで、
サイバーセキュリティなどの分野におけるスタンダードを策定・推進する機関です。
フレームワーク等も策定しており、
米国のみならず、世界的にも活用されているものです。
今回、パスワードのルールガイドラインの更新がありました。
特徴的なポイント
・大文字小文字数字記号の混在を「強要するな」
必ず混ぜてください、というシステムも多いですが、
これが、強要はしない方がよい、とい形に変わりました。
強要されると、利用者は予測可能なパターンを使ってしまいがちになります。
例えば、末尾に9Z@を追加する、みたいな話です。
結局、組み合わせの可能性が減ると、総当たり攻撃に弱くなります。
強要しない方が攻撃者からすると難しい、ということでしょう。
※これは「強要するな」なので、もちろんランダム文字列を混在させた方が強いです。
・パスワード回復に「生まれた町は?」といったセキュリティ質問方式は廃止せよ
パスワードリセットする時などに、
本人が知っている情報を確認するケースですね。
これ、昔から
本人「以外」にも知っている人いっぱいいるだろう、と
思っていて、ものすごく危険だと思っていました。
特に、パスワードリセットのケースなので、
いくら強固なパスワードを使っていても
抜け道になっちゃいますからね・・・
私は、どうしてもこの手の質問を登録しないといけない時は、
デタラメな内容を登録しています。
使う時は自分でも分からない(覚えていない)ので、
パスワードマネージャーを確認しないとダメですね。。
最近のセキュリティ対策のススメ
こうしたことは、システム側が対応しないと
どうしようもありません。
なので、使い手として簡単にできることを挙げておきます。
考えすぎても現実的に運用が難しいので、
あまり考えずにできるようにしましょう。
・パスキーが使えるなら、パスキーを使おう
・パスワードマネージャーを活用し、パスワードはランダムに生成しよう
・絶対に奪われてはマズい
「メール」「重要プラットフォーム(Apple Accountとか)」「パスワードマネージャ」だけは
より強固なセキュリティ対策をしよう
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