【メルマガ】セキュリティ対策の考え方と、最近の事情(2025年12月09日)

今年(2025年)、本当にセキュリティ観点で大きな事件が相次ぎました。

ニュースにならずとも、
筆者の身近でもWebサーバが乗っ取られた事件もありました。

これらは、犯罪者の収益源にもなります。
そうした組織に不正なお金が流れないように、
一人一人、少しでもセキュリティの意識を上げることは大切です。

今回のメルマガでは、最近のセキュリティ事情と
できる対策について
あらためて振り返ります。

今年も早いもので、師走になりました。
気持ちよく年末年始に向かえるよう、できることはやっていきましょう。

セキュリティの目指すところ

その前に、私見とはなりますが、
最近思う「セキュリティ対策の価値」についてです。

サイバー攻撃は、圧倒的に攻撃者が優位な世界です。
正直、本気を出して攻撃されると、
完全に防御しきるのは難しいと思います。

しかし、本気を出して攻撃するというのは、
攻撃者側も大きなコストがかかります。

つまり、大きな果実がなければ、
難易度の高い攻撃までしてこない確率が高いです。

これをもう少しブレイクダウンすると、
「こいつ、ある程度対策されているので、攻撃するのは面倒だな」と
思われることが、攻撃されにくくなるとも言えます。

つまりは、一般的には
「当たり前のレベルの対策を
当たり前のようにしておく」
ということが、非常に重要だと感じています。

セキュリティ対策事情は変わる

さて、今回は利用者側(PC、スマホ)のセキュリティについてです。

セキュリティ対策のきほんは、時代とともに変わります。
例えば、最近だと「パスワードを定期的に変更することを強要すべきではない」といった変更がありました。

逆に、「これはすべき」と思われがちなアドバイスについて、
以下の記事が話題になっています。

「公共Wi-Fiを避ける」「QRコードをスキャンしない」「公共のUSBポートでデバイスを充電しない」「パスワードを定期的に変更する」など時代遅れのセキュリティアドバイスを止めろと専門家グループが声を上げる >>>

何をしておくべき?

上記記事にもありますが、
簡単にできて効果の高いセキュリティ対策は以下4つです。

  • 重要なデバイスとアプリケーションを常に最新の状態に保つ
  • 多要素認証を有効にする
  • 強力なパスフレーズ(桁数の多いパスワード)を使用する
  • パスワードマネージャーを使用する

ただ、これに加えて、私は以下も大切だと考えます。
それは、”世間の目”です。

たとえば、上記の「公共Wi-Fiを避ける」です。

実際のセキュリティリスクは非常に低いのかもしれませんが、
もし何か事件があった時、
どのような非難を受けるでしょうか?

こうしたケースは、
大炎上するリスクを抱えているとも判断できます。

世の中は技術だけで成り立っているわけではありません。
さまざまなリスクを鑑みて、どう対策していくかは判断する必要があるでしょう。

いずれにせよ、上記4点には対応し、
「当たり前のレベル」を確保していきましょう!

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