【メルマガ】パスワード突破が現実的に?(2024年05月21日)

あらゆるシステムで使われているパスワード。
徐々に、そうしたパスワードが突破できる可能性も上がってきました。

今回のメルマガでは、そうした現状を見てみましょう。

突破って、どういうこと?

ここで言う「突破」は第三者が不正アクセスする、ということですが、
突破の仕方にも色々とあります。

その中でも、最も単純なものは「手当たり次第にパスワードを入力して当たりを引く」方法です。
(ブルートフォース攻撃と言います)

ようするに力技なのですが、
高速で何度も試すにはマシンパワーが必要です。

そうしないと、現実的な時間で当たりが引けないためです。

個人的には量子コンピュータのような次元が違う性能となった時に
脅威になると思っていたのですが、
思ったよりも早くやや現実的なものになってきているようです。

GIGAZINE
NVIDIAの高性能グラボは複雑なパスワードも短時間で突破可能 セキュリティ企業のHive Systemsは、パスワードの長さや複雑さによって強度がどれだけ変わるのかをまとめたパスワードテーブルを毎年発表しています。さらに2024年には、複...

対策は?

ブルートフォース攻撃に対しては、対策はある程度可能です。

そもそも、システム側で「複数回パスワード入力を失敗するとロックがかかる」ような仕組みになっていれば、そもそも総当たり攻撃はできません。

※ただし、例えばデータベースが流出した場合など、
攻撃者は手元で環境を用意し、総当たりを試すことができます。
(通常、パスワードはハッシュ化=パスワードそのものではない
情報が書き込まれていますが、何度も試せばパスワードの文字が分かるわけです)

以上はシステム側の対処ですが、
利用者側の対処としては
・パスワードは長く複雑に
・他のシステムで使っているパスワードを使い回さない
といった、基本が重要になりますね。

以前、パスワード管理についてまとめた情報がありますので
ご参考くださいませ。

https://member.gloria.cool/contents/technical/security/password/

恐ろしいことに・・・

これは都市伝説かもしれませんが・・・

某国では、ネットに流れる電文を全てコピーしているとの話があります。

いわゆるhttpsでの通信は暗号化されてネットワークに流れるわけですが、
それらを暗号化されたまま保存しておくのです。

今は解読できなくとも、将来的に復号化できる性能を手に入れた時・・・
その通信の内容が分かる、ということですね。。

通信の秘密が守れなくなった時、インターネットは終焉を迎えるのかもしれません。

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