紙を使うのをやめて、デジタルデータでやりとりをする。
一見「エコ」に見えますが、本当でしょうか?
今回のメルマガでは、そんなデジタルの「ダークデータ」について見てみます。
ダークデータ
「ダークデータ」とは「おそらく二度と使われることのないデータ」のことを指します。
たとえば、重複したデータや、成果物を作るための中間ファイル、あまりにも古いシステムログ、ただ蓄積されただけのビッグデータなどです。
※見方によっては、将来に活用できるかもしれないデータ、と言われることもあります。
一説では、データの80%がこの「ダークデータ」とも言われています。
何が問題になる?
デジタルデータは「大きな場所を取らず、輸送コストもほぼない」ため、データ量に対して相当な「エコ」だと考えられます。
しかし、そのデータを保持する場所(例えばHDD)が、ずっと通電状態だったらどうなるでしょうか?
以下、翻訳の引用です。
“ジャクソン教授とホジキンソン教授の計算によると、保険や銀行などの典型的なデータ利用型のビジネスでは、100人の従業員が1日に2983ギガバイトのダークデータを生成するとのこと。そのデータを1年間保存すると、ロンドンからニューヨークまで6回飛行機で移動するのと同程度の二酸化炭素排出量が発生するそうです。また、世界全体のダークデータ生成量は1日13億ギガバイトに達しており、これはロンドンからニューヨークまでを飛行機で300万回以上移動するのと同じだとのこと。”
ようするに、データを維持するための電気が相当な量必要だということです。
(通電せずに置いておく分には問題ないと思われます)
そんなの企業のお話でしょ?
・・・というわけでもありません。
もちろん、データ量の大小はあります。
しかし、クラウドにデータがある時点で、同じ状況を生み出しています。
たとえば、Gmail。iCloud。Dropbox。何気に登録してそのまま放置されたサービス。
クラウド上にあるデータは、バックアップもされ、おそらく操作ログなども大量に保管されているでしょう。
あなたがスマホで撮った失敗した写真ですら、クラウドに上がってしまうと「チリツモ」のゴミとなっていくわけです。
正直、個人でできることは少ないと感じます。
できることはデータの断捨離くらいでしょうか。
(もしくは、HDDなどにバックアップし、オフラインにする)
しかし、デジタルデータにはこのような側面があるということも忘れてはいけませんね。
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