【メルマガ】IT内製化はインフラ環境まで!?(2023年01月24日)

IT内製化。

ここ数年のトレンドとして、事業会社がIT部門を内製化(自社に人員を抱えて対応する)を進める動きがあります。
これは、IT対応を外部に発注していると、事業環境のスピードについていけなくなっているのが一因と言われています。

そんな内製化ですが、ITインフラまで内製化する動きが起こりつつあるように感じます。
今回はそうした状況について見てみます。

ITインフラの内製化

一昔前は、サーバ基盤をどのように準備するかは「オンプレミス」か「クラウド」か、といった時代でした。
そして、クラウドがどんどん進化し、使い勝手、スピード、コスト面で大きく有意性が出てきて、ほぼ「クラウドファースト」な時代となりました。

しかしここに来て、AWSやGCPのようなパブリッククラウドではなく、内製化する動きがあります。

日経クロステック(xTECH)
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オンプレ回帰というよりは、プライベートクラウドを内製する。

システム開発者に対してはクラウドのメリット(極論、あまり分かっていなくてもすぐに必要な環境が作れる)を残しつつ、事業としてはパブリッククラウドに振り回されないようにする。
規模が大きいとパブリッククラウドはコスト高になるため、内製化によりコストを下げる狙いもありそうです。

競争力の源泉となり得るか

パブリッククラウドはもちろん便利なのですが、管理・統制面で、踏み込めない領域がでてきます。

セキュリティ面や障害対応などは、基本的に「クラウド側にお任せ(というより、手が出せない)」となります。
例えば、事業の命運を懸けたシステムリリース日に、クラウド側でシステムリリース障害を起こされたらたまったものではありません。
現に、パブリッククラウドでは大規模ネットワーク障害といった大規模障害が年に1回は発生している印象です。

利用料金値上げに「ノー」と言いづらいということもあります。

AWS等は米ドル支払いなので、昨今の状況から為替リスクを感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(この点に関しては、先リソースの確保契約をすればある程度解消できますが)

もちろん、規模次第

自前で内製クラウドを作る、というのは相当な規模の対応が必要となります。
クラウドの維持も相当なものとなります。

小規模なビジネスでは、パブリッククラウドを利用することが最適解というのは、まだまだ変わらないでしょう。

しかし、問題となっているのは、基本的にはコストに関する問題です。(対応する人員含めて)

コスト問題解決が見えるような仕組みが作っていければ・・・
もしかするとプライベートクラウド構築・運用の販売、といったビジネスが大きくなるかもしれませんね。

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