ついにAppleのxRデバイス、Apple Vision Proが発表されました。
個人的には満足な方向性で、不満なのは発売日くらいでしょうか。
(来年初 米国発売、他国は来年暮れ・・・?)
実機に触れる機会がないため、まだまだ想像の域を出ませんが、今回はVision Proについて考えてみます。
Apple Vision Pro
色々なところで情報発信されておりますので、詳細はそうした記事等をご確認ください。
ゴーグル型の端末で、完全に目を覆いますのでVRな端末ではありますが、カメラを通して現実を映し利用するので、内容はARのようです。
VR:仮想現実。全然違う世界空間に飛ぶイメージ。
AR:拡張現実。現実をベースに、そこに仮想的なモノを浮かべたりする。
※おそらく、VR的な使い方もできるのだとは思いますが・・・
次のコンピューティング、という定義
個人的に良かったと感じたのは、実用的な使い方に注力して説明していた点です。
普段使いとして、利便性を高める。
Appleが空間コンピューティングと言っているのはシックリときます。
本気でiPhoneの次となる、新しいコンピュータの使い方を創ろうとしていると感じました。
Meta Questのように「ゲームが凄いぞ」といった方向性だったとしたら、競合ガジェットが増えたにすぎませんでした。
ザッカーバーグCEO自身もそのように述べています。
エコシステムが作れるのか?
ガジェットのみで考えると、非常に手に取ってみたい端末です。
ただ、やはり最大のネックは価格です。
日本円で恐らく約50万円。
さすがに購入する人はほぼいないものと思われます。
ユーザ数が増えないと、新たなアプリが爆発的に増えるようなことはないでしょう。
そうなると、得意のエコシステムの発展は成されないのではないでしょうか。
「Vision Proでないと出来ない」ことも、(まだ)ほぼ皆無だと感じます。
さらにVision Proはセンサー等の高性能な機器の集合体です。
相当数の部品が必要だと考えられます。
いくら技術革新が進んだとしても、そう簡単に価格が下がるとも思えません。
様々なセンサーが必要となったiPhoneは、値段が下がる気配はないですよね。
普及していく可能性があるとしたら、法人利用でしょう。
様々な業務の支援としてVision Proを導入。
業務に必要なアプリを開発。
そうしてようやく使い始める人が増えていくのではないでしょうか。
10年はかかる時間軸な気がしています。
蛇足・・・
昔、Google Glassという機器がありました。(2012年頃)
当時、メガネにカメラがついているということもあり、プライバシー侵害ではないか、とトラブルも発生しておりました。
Apple Vision Proを装着しながら町を歩くとはまだまだ思えませんが、これがより軽くなってさらに精度が上がったとしたら、同じ問題が再燃するかもしれません。
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