【メルマガ】AIの2026年問題と人の価値(2023年08月01日)

20XX年問題、みたいな言い方をされることがありますよね。
IT関連だと「2025年の崖」みたいなやつですね。

AIにも2026年問題というものがあるようです。

AIの2026年問題って?

「AI用の学習データが底をつく」ことを指すようです。

ChatGPTのような生成AIは、LLMという大規模言語モデルですが、LLMの精度の元ネタは膨大な学習データなのです。

追加の学習データがない = AIの精度が上がらない
ということを2026年問題と言っているようです。

学習データの未来

学習データを機械的に作り出す、といったことはされていくと思いますが、本質的には違うのでは?と感じています。

というのは、学習データの質の問題です。

ChatGPTは汎用的な回答を返しますが、個々の事業における専門的な回答が欲しい場合、そうしたインプットデータが必要になります。
※たくさんの企業が目の色変えてトライしている分野ですね。

つまり、AIにしてほしいことに対する学習データが必要なわけです。

こうした質の問題については、個人的には非常に危惧しています。
Webの記事なども学習データとして活用されていますが、生成AIの台頭により、品質の低い記事が大量生産されています。
(そもそも、SEO対策などで、品質の低い、金太郎飴的な内容もたくさん増えていますね・・・)

さらに、本当に質の高いものは、有料化や非公開といった方向にも向かっていると感じます。

そうなると、この先未来の質の高い学習データはどこから得ればよいのでしょうか。

人間に求められるもの

そもそもですが、現状の生成AIは、過去データを元に「っぽいこと」を返しているにすぎません。

延長線上にない、人間が好ましいと思う未来を創るには、人間が必要でしょう。
人間が面白いと思えるモノなども、人間でないと分からないことが多々あるでしょう。

逆に言うと、人間が必要とされる部分はこうした点にあり、「AIでいいや」という分野で戦っていくのは厳しい世界になっていくでしょう。

「あなただから」が、加速度的に必要とされる世界が、もう目の前に来ていると感じます。

※あくまで「お仕事として求められるもの」という意味合いです。人間そのものの本質的なことを言っているわけではありません。

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