ビジネスの一つの耐性として、
「他者(他社)に左右されないこと」というものがあるかと思います。
とは言え、ITを活用するとなると、様々な事業者の思惑に振り回されることになります。
その中でも、Googleは大きな存在かと思います。
簡単に吹っ飛ぶ、SEO
いわゆる「SEO」、検索で上位に表示するために様々な対応をされている方はご存じかと思います。
Googleの検索アルゴリズムは毎月のようにアップデートされており、
年に数回、大型の「コアアップデート」が行われます。
より良質のコンテンツが上位にくるように、検索アルゴリズムを変更しているらしいのですが・・・
(その内容は公開されません)
サイト公開者からすると、いきなりアクセスが激減するといった事象が起こりえます。
ここ2回ほどのコアアップデートで、個人運営サイトに大きなダメージがあったとの声が聞こえています。
私がよく拝見させていただいているサイトも、それに該当したようです。
ビジネスが吹っ飛ぶリスク
Google検索からのアクセス流入は、他社(検索エンジン)に比べると圧倒的に強いです。
多くのページビューを稼ぐサイトは、まず間違いなくGoogle検索から大量のアクセスを集めています。
アクセス数が多いと、記事の価値も上がり、広告を掲載しているとその収入も増えることになります。
しかし、いざアクセス数が激減してしまうと・・・
まったくビジネスとして成り立たなくなります。
つまり、Googleのさじ加減一つでビジネスが吹っ飛ぶリスクがあるのです。
弊社サイトでは実験も兼ねて色々なことを実施していますが、
コアアップデートで検索流入が半減した経験もあります。
こうした事象に対処するには
継続して様々なメンテナンスをしていく必要がありますが、
もはや、この行為に価値はないと感じています。
検索上位に表示され、アクセス数が増え、そしてそこからモノが売れたりビジネスにつながったりと、収益が上がる。
その価値を否定するわけではないのですが、
「上位に表示されるために対応をし続ける」ということに、世の中に対する大きな価値はないと思います。(自社優位になることは多少あれど)
そう判断してからは、弊社サイトではこうした対応にリソースを使うのは無駄だと判断し、
まったく手をかけなくなりました・・・
(対策としての知識はありますが)
依存リスクを回避できる手段を
弊社はサイトで食っているわけではないのでそうした事が言えますが、
アクセス数がビジネスの根幹となっている場合、死活問題です。
まさに、Google依存でしょう。
ビジネスとしては、こうした依存、
さらに言えば「よく分からないダメージ」(コアアップデートの変動の意味が、もはや理解できません)に振り回されるのは厳しいですね。
こうした依存リスクは、ITを選択する時も同様です。
いくら便利なサービスでも、
代替手段、代替するためのスイッチングコストが高すぎると、それはリスクになります。
例えば事業用のWebサイトであっても、何かのサービスに依存して作るよりも
・汎用的なサーバを用いる
・汎用的なオープンソースのソフトウェア(例えばWordPress)を使う
・自前のドメインを利用する
というように、移行しやすく、移行先も多数ある、最悪は自分でサーバを立てればよい、
みたいな形が作れていると、何かあった時にも強い形となります。
ITを使う上での罠はたくさんあります。
特に、継続して使う(使える)ことのリスクを見落としがちです。
ご注意くださいませ。
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