【メルマガ】競争と協調のバランス(2024年07月16日)

特にEU圏内で感じますが、
独占禁止法に関連して巨大企業への規制が強まっています。

本メルマガでも、独占に関して何度も話題に挙げております。

https://josys.gloria.cool/mm-20240625-dokusen/ https://josys.gloria.cool/mm-20240130-fortnit/ https://josys.gloria.cool/mm-20231010-google-ad/

健全な競争を阻害すると害がたくさんあるのは分かりますが、
害ばかりではないケースもある、ということは気にすべきかもしれません。

新しいブラウザエンジンが登場する!?

ブラウザ。
Chrome、Safari、FireFox、Microsoft Edge・・・など多数ありますが、
実は、ブラウザのコアとなるエンジンはあまり数がありません。

数年前にMicrosoft EdgeがChroniumベースに移行したことからも、
大半のブラウザはChroniumベースとなりました。

また、主要ブラウザはGoogleと何らかの金銭的な関係があり、
Googleの影響はまぬがれないことでしょう。

そうした状況より、真のオープンソースブラウザを作るという話が上がっています。

GIGAZINE
Googleから金銭を受け取らずブラウザエンジンも自前でゼロから開発するあらゆる束縛から解放された真のオー... MozillaのFirefoxやGoogleのChromeに対抗するべく、企業取引や広告収入なしでゼロからウェブブラウザを開発するため、GitHubの創設者であるクリス・ワンストラス氏と、オー...

しかし、もし普及したとしたら

競合の必要性は分かります。
しかし、そうした「競争」的な観点以外に、我々にふりかかるコストがあります。

今や、利用するウェブサービスはブラウザで操作できるものばかりでしょう。

もし別エンジンのブラウザが普及した場合、
システムを作るためにそのブラウザでの動作検証・プログラム改修が必要になってきます。

そう、純粋にシステムコスト増になるのです。

そのコストはどこから出るのか?
最終的には、形を変えて利用者が負担するしかないでしょう。

ようやくInternet Explorerを気にせずに開発できる状況になってきましたが、
それがまた復活する可能性があります。

ブラウザのバージョンで処理分岐を入れるとか、
まったく生産的でないですね・・・

何が世界の最適か、非常に難解

話は少しそれますが、
例えばスマホアプリをリリースしたいとしましょう。

iOS版とAndroid版の両方を作る必要があるのも、
冷静に考えるとすごいコストになります。
(一昔前は、Windows Phoneが普及するという可能性もありましたね・・・)

利用者からすると、アプリから得られるものが本質的な価値です。

しかし、その価値を得るために、
別の人が使っているシステム(OS)の分も含めて
製品代としてかかるわけですね。

※さすがに、スマホが1種類しかOSがないと、とんでもなく邪悪な世界になると思いますが・・・

何が最適かは、非常に難しい世界だと思います。

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