【メルマガ】オープンソースと言えども、油断はできず(2024年10月08日)

オープンソースと言えども、油断はできず

オープンソースのソフトウェア。

いきなり使えなくなる、料金が急激に上がる、といった
商用ソフトウェアのリスクを回避しやすいのが1つの利点です。
(もちろん、自己責任になりますが)

しかし、オープンソースだから安心、と言い切れるわけではありません。

WordPressがもめている・・・

Webサイトを簡単に構築するツールであるWordPress。

こちら、継続したアップデートや脆弱性対応が成されていますが、
オープンソースですので無料で提供されています。

弊社でも大いに活用しておりますが・・・

WordPressに関連して、訴訟が起こっています。

GIGAZINE
WP EngineがWordPress開発元のAutomatticとマット・マレンウェッグCEOを提訴、WordPress商標を巡る争いはつ... ウェブホスティングプロバイダーのWP Engineが、ウェブコンテンツ管理プラットフォームのWordPressの開発企業であるAutomatticとマット・マレンウェッグCEOを告訴しました...

何に揉めている?

WordPressの開発元であるAutomatticが、
WordPressを使ったホスティングサービス WP Engineに対して
「WordPressの開発に貢献していない」として
WordPressの提供を拒否しようとしました。

WP Engineのホスティングとは、
ようするに「契約したらWordPressが使える環境が手に入る」というもので、
利用者からすると、申し込めばすぐにWordPressでページが使い始められるイメージですね。

※通常、WordPressはサーバにインストールしたり、各種設定が必要となります。

例えば、拒否の方法の一つとしては、
WP EngineからWordPressやプラグイン等へのアクセス(ダウンロード)を遮断する、
といったものもあるようです。

当然、WP EngineはWordPressを使っていますので、
WordPressが提供されなくなるとビジネスができなくなるわけです。

オープンソースですので、自分たちで開発・メンテナンスしていくことはできますが、
そうなると、WordPressをベースに作っているプラグイン等との
互換性がなくなっていき、別モノになっていきますね・・・

なお、WP Engine自体は、
Googleがオススメしているサービスの1つでもありました。

利用者からすると

争いの内容や主張はさておき、
利用者からすると、サービスの継続利用に影響が出てくるわけです。

オープンソースだから比較的そうした外部環境に振り回されづらい、
といった利点があるはずですが、
WP Engineを使っている方は、影響を気にせざるをえない状況になるでしょう。

ただ、内容をよく考えると、
WordPressはオープンソースですが、
それらを使えるようにパッケージングして提供する
WP Engineはオープンソースというわけではありません。

そこに対して、今回のような事象が当たったと考えられます。

やはり、WordPress自体はオープンソースでもあるので、
WP Engineで使っているWordPressからデータを抽出し、
自前で別の環境に移行することは比較的容易でしょう。

どのような環境を使ってもメリット・デメリットは発生してきますが、
個人的には「事業の中で強制的に対応せざるを得なくなる状況」は
最も避けたい状況の1つです。

特に、自社ホームページが使えなくなる、というのは
意外と痛手でもあります。

「使い続けられるのが当たり前」とは考えず、
事業にとって必要なものはキチンと対応をしていくことが大切ですね。

メルマガ『Professional's eye
"意見が持てる"デジタルコラム

週1回配信、3分で楽しめます。

送信いただいた時点で「Privacy Policy」に同意したとみなします。
広告を含むご案内のメールをお送りする場合があります。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!