【メルマガ】IT導入補助金、不正受給から考える、補助金とは(2024年10月29日)

ITに関連して、様々な補助金があります。

IT導入補助金は代表的な補助金かと思いますが、
不正受給が話題になっています。

IT導入補助金ポータルサイト
受領した補助金の自主返還について | IT導入補助金 受領した補助金の自主返還についてお知らせします。

どんな不正?

IT導入補助金は、かかる費用の一部を補助する、というものです。

しかし、値段を操作し、補助金を多く受給し、
それらを着服するという形があったようです。

例えば、100万円のものを、300万円として取引。

補助金として200万円取得しますが、
実体は100万円であり、補助金200万円でまかなったとしても100万円余るわけです。

導入した上で、さらに残った分は、好きにするわけですね。
(キックバックなども)

不正受給だけでなく、裏金みたいな存在となり、会計自体もおかしな話になるでしょう。

ITの性質を誤っている

不正受給については論外ですので、
以下は補助金に関するお話です。

私見ですが、ITに対して補助金を出す、というのは
筋が悪いと考えています。
(特に、ハードウェアではなくソフトウェア)

ITの性質上、導入費が高い、ということは、
基本的には「ランニングも高い」です。

補助金なしでは導入しないようなITを導入するのは
オーバースペックであり、ランニングが足を引っ張り続けることになります。

もちろん、元々導入が必要で、
たまたま補助金のタイミングと合致したので利用する、
というのは問題ないです。

しかし、IT導入補助金があるから・・・
という動きは、長い目で見るとよくない方向に向かう可能性が高いです。

先日のメルマガでも、似たようなお話がありましたね。

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例えば、すごく大きな建物があり、
今なら敷金・礼金を全額補助しますよ!
と言われて、補助金があるからと借りますか?

その後の月々の家賃、メンテナンス費、
そして、そもそもの利用用途と収益を考えて判断しますよね?

ITとなるとよく見えない分、
判断が甘くなっているように思えます。

そもそも補助金って

大きな目線で見ると、生産性の低い話だと思っています。

例えば、補助金を得るための検討、申請のコスト。
これって、何を生産しているのでしょうか?

そこにかけるコスト(労働時間)を本業に使った方が良いのではないでしょうか?

そもそも、補助しないとできないものは持続可能ではありません。

もちろん、
コロナ禍の時のような緊急措置や、
こうした方向性に社会を向けたい、といった意図は分かります。

しかし、「お金が必要」なだけであれば
そもそも税金を下げればよいだけのことです。

無駄な事務コストが一切不要です。

そして、本当に必要な方への「分配」という税機能という意味だと、
こうした大多数を対象にした補助金ということに
違和感を感じます。


人口減少で労働力が減ると言われ続けています。
本当に生産的なことに時間をつかっていきたいものです。

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